日本名:番紅花(ばんこうか)・サフラン

数あるスパイスの中でもっとも高価なスパイスなのが”サフラン”です。1gの値段が1000円と金と同等とされ、1kgとるのに17万本の花が必要とされるため、高価なのもうなずけます。さらにアヤメ科の花についている3つに分かれためしべを取る作業は、すべて手作業。人件費が途方もなくかかるため、コスパが非常に悪いという代物です。大量生産できれば価格は落ち着くのでしょうが、そういった技術革新は行なわれていないようです。生産国はイランがトップで続いてスペイン。日本でもわずかに生産されていますが、生産者の高齢化もあって減少傾向にあります。
高貴な黄金色、エキゾチックな香りは意識を高揚させ、晴れやかな気分になるといわれています。薬用の観点からみても、鎮痛、風邪薬、胃腸薬と優秀な効能があり、調理は主にライスの着色、香りづけにしようされます。スペイン料理のパエリアやリゾットといった料理には欠かせないスパイスです。