ヒストリー オブ カレー

ヒストリー オブ カレー
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カレーの歴史を簡単に紹介します!

カレーの発祥

 まずカレーの発祥は言わずもがなのインドです。しかしながら、インドでカレーの概念はありません。インドではスパイスが多用されているため、スパイス料理全てがカレーにあたります。

 カレーという概念が生まれたのは、イギリスがインドを植民地にして、イギリスにレシピを持ち帰った時でした。インドでは多種多様なスパイスが使われていましたが、イギリスの家庭で作ることが難しかったので、あらかじめミックスしたスパイスを作りました。これが現在のカレー粉です。イギリスでは欧州の料理手法と相まって、出汁とバター、小麦粉を入れたシチュースタイルのカレーが主流になります。イギリス王室のメニューに加えられたカレーは洗練されていき、メジャーとなり家庭料理としても浸透していきました。

 

 日本のカレー

 18世紀にアメリカ大陸に渡ったイギリス人たちが独立しアメリカが建国されると、日本との関係が生まれます。1859年日米修好通商条約で横浜港が開かれ、はじめて日本にカレー粉を使ったレシピが輸入されました。

 日本では肉と野菜をカレー粉で煮込み、小麦粉を入れてとろみをつけたルーをご飯にかけて食べるというスタイルが生まれ、確立されました。その後、戦争という食糧難の時代があり、腹持ちのよい料理ということでカレーが採用され日本に深く浸透していきます。1954年、エスビーが初めてカレールーを商品化すると、カレールーを使って作るカレーが家庭料理のスタンダードとなりました。

 カレーまとめ

 歴史的にみて、インド、イギリス(欧州)、日本、とそれぞれの地域でスタイルの違うカレーが誕生しました。インドに近い国々はインドの影響を受けつつも違ったカレーのスタイルがあり、タイカレーなどは独自のスパイス料理です。中東諸国でもスパイスを使用する料理は多くあります。スタイルは違えど、スパイス、ハーブを使った料理は世界中で好まれており、カレーが人々に必要な料理として確固たる地位を築いていることは否めないでしょう。