
人間、良くも悪くも慣れというものによって仕事の質が変わったりするものです。
それは決して悪いことではないのですが、人気が出ても初心を忘れない、決して手抜きをしない店というのに遭遇することがあります。
感動のあまり食後しばらく呆然とするといいますか、「ランチも仕事も一生懸命しなくては行けない」と襟を正したくなる気持ちになります。
そんな素晴らしいお店が今回紹介する「洋食膳 海カレー TAKEUCHI」さん。
神保町の名店なので知っている方もいらっしゃるでしょうが、お昼はもちろん行列です。
なので早めの11時半に店内に入りましたが、私で満席、滑り込みセーフです。
調理担当の店主と、おそらくその奥さんが盛りつけやお会計担当。
まず驚くのがその作業の丁寧さと接客の腰の低さ。
こういう有名店になるとお客さんがどっと押し寄せて、店主はいつも不機嫌、店員もひたすら無言で作業みたいなお店が多いのですが、とにかくこのお二人は素晴らしい。
「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」はもちろん、カウンターから料理を渡す際は「上から失礼いたします。」などお客さんを気遣う言葉であふれているのです。

前置きが長くなってしまいましたが、「煮込みハンバーグカレーソース(850円)」を注文。
この時点でまた常識を打ち破られることになります。
「カレーという高級食材にハンバーグが入って850円!?」
ランチ慣れた人間の感想としては「小さいハンバーグにレトルトカレーのようなものかな?」というもの。

店主は電車とサザンが大好きらしく、店内はそんなグッズが壁にかかっておりました。ソースもこんな感じで電車愛に満ちています。
そして15分ほどでやってきたのがこちら!

野菜の量が凄い!そしてハンバーグの大きさ!普通のハンバーグ定食の1.5倍はありそうです。
あと盛りつけも素晴らしい、色とりどりで見た目に食欲をそそり、野菜毎に揚げたり茹でたりしているのでしょう。どれも素晴らしい食感。

ご飯にはなんと梅干しが乗っています。これがまた美味しい…。お椀は小さいのですが、この盛り方が見た目にも嬉しいです。

全景はこんな感じで、けんちん汁はこれでもかという野菜の入り方、しかも汁とごはんはおかわり自由。
…完全にランチの常識を逸脱した完成度とサービスに脱帽。
味に関しては私から言うまでも無いので省略します。
純粋に、素晴らしいお店を体験したい方、是非オススメです。
行かれる方は11時半頃か1時以降が混雑が避けられるようです。
カレーは作るのも食べに行くのも大好き。
現在もスパイスの知識を深めるため、日夜研究の日々を送ってます。
カレーの情報ならなんでもお待ちしておりますので、何卒よろしくお願いします。